どんな風に死にたいか考える


『僕の死に方』   金子 哲雄


みなさんご存知の、41歳の若さで肺カルチノイドで亡くなられた流通ジャ−ナリスト。


同じ人間として、ビジネスマンとして、男として、こんな人間になりたいと心底思いました。


自分の利益を優先させず、人を喜ばせることが一番の幸せと言い切り、その信念・軸が強固なものとして確立されているから金子さんにはたくさん仕事が舞い込んできたり、人に好かれたりするんだと思います。


人間みな確実にいつか死を迎えるワケですが、死に対して前向きに考えることは少ないし、死んだ時のことを考える=悪とは言わないけど、そんな風に捉える人がほとんどだと思います。僕自信もそう。


いい例が親が死んだ時、葬儀代は誰が出すのか、相続財産はどうするのか、etc・・・なんて、ほとんどの方が準備してないはず。


この問題が引き金になり、親族同士で争いが勃発するケースも多々あります。


死に方を考えることは悪いことではなくて、むしろどんな風に死にたいかを考えることは、どんな風に生きるか考えることと同じだと思います


この本の中で一番印象に残った金子さんの言葉、『生きることと死ぬことって、やっぱり同じだよな』という所。


普通は全然違う!と言いたい所。


金子さんの真意は本にも書いてないですが、本を読めば何となく察しが付いて共感できる所があると思います。


人間、今、この瞬間に死を迎えるかもしれない可能性があるという前提で生きることは非常に重要なことで、それを理解するのとそうでないのでは人生が全く違うものになると勉強させられました。


この出会い、この会話、この仕事、この行動が最期かもしれないと意識しながら生きるのは、僕がこれから生きる上で大切にしていきたいと思います。